不妊症?まずは卵管造影・卵巣年齢・精液検査!

もしかして不妊症?💦
避妊はしてないのに?
タイミングは合わせているのに?
妊娠しないな・・・これって、もしかして不妊症?

そんな時はまずは
・子宮卵管造影
・抗ミュラー管ホルモン(卵巣年齢)
・精液検査
を調べましょう。
・子宮卵管造影検査
妊娠をするためには卵管が通っていなければ妊娠には至りません。

タイミングや排卵誘発・人工授精をしても卵管の通過性が無ければ無効であり時間の浪費にしかなりません
通過性がなければ手術による治療か、体外受精を行わなければ妊娠に至れません。

よって当院ではまずは子宮卵管造検査で卵管の通過性を確認をすることを勧めています。

通水検査等もありますが、通水検査では卵管留水症が見落とされたり、卵管の周囲の癒着の診断ができません。
卵管留水症は体外受精の妊娠率を低下させます。

また、油性造影剤による卵管造影検査では、検査後の妊娠率上昇も認められており、診断と妊娠率アップで良いこと2倍です。

[卵管造影検査は痛い!?]

と皆さんかなり心配されていますが、最近は器材もソフトになり、また当院では機械による自動注入ではなく、手動で患者様の状況を確認しながらゆっくり注入するのでほとんどの方は痛みがない、もしくは軽い生理痛程度で終わります。画像で確認しながら最小限の量で行うので、通水検査よりも痛みは少ないです。

デメリットとしては

X線検査であるため、少量の被ばく(CT検査とうに比べてはるかに少ない線量です)と
重症の喘息がある方、ヨードアレルギーのある方、甲状腺機能異常無治療の方(治療でコントロールされていれば水溶性造影剤で検査は可能です)は検査ができない場合があります。


HSG合わせ小

一度の採卵で3回の出産

開設していよいよ8年目になりました。
当院の採卵・胚移植で妊娠・出産した患者様が二人目妊娠希望で再受診され、以前に凍結保存をした胚を移植して、採卵なしで二人目を妊娠・出産する患者さんは多くいますが、いよいよ3人目トライで移植をする人も増えてきました。ある患者様は採卵1回、移植3回で3回妊娠分娩となり、一回の不成功もなく3人出産されました。
当院では安全な範囲でできるだけ多くの卵子を採取して良好胚盤胞に到達したものを凍結保存しています。
当然一人目、二人目妊娠・分娩して、目標を達成した場合残りの胚を廃棄することにはなりますが(実際10個以上の凍結胚盤胞がある状態での廃棄希望の場合もあります)、移植しても妊娠しなかったり、化学的妊娠や流産などで分娩に至らなかったりしてさらなる移植を要する症例も多く、今より若いころの凍結胚盤胞の数が多ければ、それだけ体の負担が少なく妊娠トライができます。
実際当院でも2人目妊娠希望で以前の凍結保存胚を移植し、初回・2回目が科学的妊娠や流産で分娩に至らず3回目の移植で分娩にいたるようなケースも多くあり、多くの胚盤胞を凍結保存していることの有用性を感じています。
2人目、3人目妊娠で卒業されいてく患者様を診ていると不妊治療が多少なりとも少子化対策に貢献できているかな?と思う今日この頃です。