城南レディースクリニック品川

不妊治療

不妊症とは

不妊症とは、『生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間避妊することなく通常の性交を継続的に行なっているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合』(日本産婦人科学会参照)となっています。夫婦の5.5組に1組は不妊症と言われています。

ある一定期間とは1年と言われていますが、それは年齢によって期間は変わってくるのです。
夫婦で妊娠を望んでも妊娠しない期間を不妊期間ということがありますが、年齢が高齢になるにつれて不妊期間が短くてもその後自然妊娠する可能性が低下していく為、なるべく早い段階で医療機関に受診する必要があります。

年齢によるものばかりではなく、普段より月経不順・無月経の症状や生理痛が非常に激しい等の場合も早めの受診が必要となります。

男性側も年齢が進むにつれて妊娠しやすい力、妊孕性が低下するとされています。また、幼少期に鼠径ヘルニアの手術歴がある方や睾丸炎やおたふく風邪に罹患歴のある方、射精できない、普段の食生活や運動不足、喫煙歴があるなど不安を抱えていましたら早めの受診が必要となります。

不妊症の原因

妊娠が成立するための条件は多岐にわたり、その条件が一つでも達成できなければ妊娠成立は叶わないこととなります。原因は女性側にある場合もあれば男性側に、またはその両方、あるいは検査をしても原因不明という事もあります。

不妊症の検査

女性側の検査

  • 基礎体温

    01 基礎体温

    正常な基礎体温では、卵胞が育っていく「低温期」と排卵後の「高温期」に分かれます。体温の差を見ていくことで排卵の有無を予測できます。

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  • 超音波検査

    02 超音波検査

    子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢胞などの有無がわかります。卵胞の大きさを測定することで排卵時期を調べることもできます。

  • フーナー検査

    03 フーナー検査

    性交後検査とも呼ばれ、排卵前に性交をして、子宮頸管粘液内に運動している精子がどれくらいいるかを調べます。

  • ホルモン検査

    04 ホルモン検査

    卵巣の機能や排卵に関する機能がわかります。
    低温期採血:LH, FSH, プロラクチン, E2
    高温期採血:E2, P4

  • AMH検査(抗ミューラー管ホルモン)

    05 AMH検査(抗ミューラー管ホルモン)

    卵巣年齢検査とも呼ばれ、卵巣の中に残っている卵子の数を推測することができます。

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  • 甲状腺ホルモン検査

    06 甲状腺ホルモン検査

    甲状腺に関する機能がわかります。甲状腺ホルモンは卵胞の成長にも必要なホルモンです。
    TSH, FT3, FT4

  • 感染症検査

    07 感染症検査

    淋病・クラミジア検査
    B型肝炎・C型肝炎
    梅毒・HIV

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  • 抗体価検査

    08 抗体価検査

    風疹・麻疹

  • 子宮卵管造影検査

    09 子宮卵管造影検査

    造影剤を子宮内に注入し、子宮の形、卵管の通過性を調べます。

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  • 子宮卵管造影検査

    10 子宮内視鏡検査

    小型のカメラを子宮内に挿入し、筋腫やポリープの有無を調べます。

男性側の検査

  • 精液検査

    01 精液検査

    精液量、精子濃度、総精子数、運動精子濃度、運動率を調べます。

  • 精巣超音波検査

    02 精巣超音波検査

    精巣に超音波を当てて、内部の状態や、精巣周囲の血管の異常の有無を調べます。

  • 各種ホルモン検査

    03 各種ホルモン検査

    LH, FSH, プロラクチン, テストステロン

  • 感染症検査

    04 感染症検査

    淋病・クラミジア検査
    B型肝炎・C型肝炎
    梅毒・HIV

一般不妊治療の流れ

スクリーニング検査を行い、問題のない場合は、タイミング療法からのステップアップを行います。一方、検査に問題のあった場合や患者様の年齢など、状況に応じて治療を行うか、人工授精または体外受精へのステップアップをお勧めします。

人工授精

人工授精は、排卵日を予測し、ご主人に精液を採取していただき、精液を調整して良好な運動精子を集め、子宮内に注入する方法です。
子宮内腔に精子を直接注入するため、受精の場(卵管膨大部)に到達する精子数を増加させることで妊娠の確率を上げることができます。

料金

以下の手技料に別途、再診料、注射等がかかります。

保険診療 自費診療
人工授精 5,460 円 18,000 円

不育症

コンテンツを作成しています。完成次第掲載致します。

不育症の検査

  • 内分泌検査

    01 内分泌検査

    甲状腺機能亢進症・低下症、糖尿病などでは流産のリスクが高くなることがわかっています。 甲状腺機能:FT3, FT4, TSH, 血糖値

  • 染色体検査

    02 染色体検査

    流産の約80%に胎児の染色体異常が認められています。ご夫婦の血液を調べることにより、染色体異常の有無を調べることができます。

  • 凝固系検査

    03 凝固系検査

    赤ちゃんに栄養を送る胎盤の血管は細く、血流も遅いため血栓ができやすくなるので、血液の凝固異常を調べます。
    第Ⅻ因子活性, プロテインS, プロテインC

  • 自己免疫検査

    04 自己免疫検査

    自分を攻撃してしまう抗体反応の有無を調べることができます。
    抗リン脂質抗体, 抗カルジオリピン抗体
    抗核抗体, 抗DNA抗体

不妊オープンセミナー

不妊治療について正しく理解し、ご夫婦ともに納得した検査や治療を受けて頂くために、定期的にセミナーを開催しています。